Planetwayが持つエストニア国家インフラ技術を応用した情報連携基盤技術を活用し、 社会のデジタル変革に向けた新サービスの構築を共同で推進
Planetway Corporation(本社:米国カリフォルニア州、CEO&Founder:平尾憲映、以下 Planetway)は、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)とPlanetwayが持つエストニア国家インフラ技術を応用した非常にセキュリティ性の高い情報連携基盤技術「avenue-cross」を活用し、社会のデジタル変革に向けた新サービスの展開に向け協業することで合意しました。
本協業により実現するサービスイメージ ©Toppan Printing Co., Ltd.
協業の背景
AIやIoTなどの浸透により、あらゆるものがデジタルでつながり、解析された膨大なデータはそれ自体が新たな価値として創造されることにより、継続的な成長や持続可能な社会を実現するデジタルトランスフォーメーションに注目が集まっています。
凸版印刷は、「印刷テクノロジー」を発展・進化させた製品・サービスを通じて、社会的課題の解決に向けた事業活動を推進しています。特に、「健康・ライフサイエンス」、「教育・文化交流」、「都市空間・モビリティ」、「エネルギー・食料資源」の4つを今後の成長事業領域と定めています。
生活者や企業、社会におけるデジタル変革を実現するため、凸版印刷ではデータ収集・価値化し、それに基づく業務や事業の代行までをトータルで提供する新たなデジタルサービス事業の確立を進めています。その上で、機微情報を含む個人情報等をクラウド上でセキュアかつ簡便に扱える情報連携基盤の構築は、重要課題の一つとなっていました。
Planetwayは、2015年7月に設立された、グローバル通信・IoT・サイバーセキュリティの3つを柱として事業展開を行うグローバルスタートアップです。開発拠点をエストニアに置き、世界200か国で利用可能なグローバル通信サービスや、個人のデータ主権時代に必要なデータ利活用のセキュアプラットフォームおよび認証技術を活用したビジネスを開発・展開しています。
凸版印刷とPlanetwayは、本協業により、社会のデジタル変革を共創し、さらなる成長に貢献するソリューションを提供していきます。
協業により実現する具体的な提供サービス例
生活者情報の配信
「都市空間・モビリティ」をテーマとして凸版印刷が保有する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!」の情報配信プラットフォームをベースに、地域社会やコミュニティのデジタル化、生活者の相互コミュニケーションを促進。多くのサービス事業者が保有するデータや決済関連情報などとの連携を通じ、生活者のくらしがより豊かになる情報配信基盤として活用します。
健康・医療・介護データ利活用
「健康・ライフサイエンス」をテーマとして凸版印刷が健康ポイントや受診勧奨プログラムなどで取り扱う各種ヘルスケア情報に加え、就労情報や健診情報などを集約・分析。企業の健康経営に向けたワークエンゲージメント向上プログラムや、生活者の行動変容を促進するソリューションの開発を行います。
パーソナルデータ・ストア(PDS)として活用
「都市空間・モビリティ」をテーマとして、データ流通において個人から本人に関するデータを預かったり、預かったデータを個人に代わって蓄積・管理するなど、データ流通として活用します。凸版印刷では情報入力ソリューション「スピードエントリーシリーズ」をベースに事業構築を進めるなか、Planetwayが提供するavenue-crossの堅牢なセキュリティ性とデータ公開可否設定の簡便さをもとに、個人のデータを安全・安心に流通・利活用するさらなる環境整備を行います。
これ以外にも「教育・文化交流」における個人の教育関連情報や、「エネルギー・食料資源」におけるエネルギー管理情報での活用なども検討していきます。
今後の目標
凸版印刷は本協業により、社会のデジタル変革に向けた新サービスの構築を推進、2018年4月から概念実証(PoC)を実施していきます。
Planetwayは、国内外の各インダストリーにおける秘匿性の高いデータのやりとりのデジタル化へ向けた技術提供およびユースケースの共同創出を進めていきます。
Planetway Corporationについて
Planetwayは、個人およびプライバシーに関する情報の権利は、本来企業や団体ではなく個人に帰属するものと捉え、『本人自身の判断で、許諾、否認』を前提とした個人情報の公開/活用の促進を目指しています。個人の情報を公開することのメリットを体感させ、積極的な自身の情報の活用を促すためには、個人を取り巻く企業や団体がエコシステムを形成して主導していくことが必要と考え、エストニアで実績のある情報連携基盤を活用した「avenue-cross」を展開しています。
avenue-crossについて
avenue-crossは、ICT先進国エストニアの情報連携基盤をPlanetwayが世界で初めて民間企業向けにカスタマイズし提供する、インダストリーに依存しないセキュアな情報連携基盤です。各企業の既存システムやデータベースに大きな変更を加えることなく他企業とのデータ連携を実現できるため、既存システムやデータベースを活かしながら段階的に適用領域を広げていくことが可能です。初期段階としてさまざまなリレーショナルデータベースの連携に対応していますが、特に個人情報やプライバシーに関する情報等秘匿性の高い領域での活用に効果を発揮します。
エストニアで実証された基盤技術により、以下の3点を可能とします。
- 個人が自分の「どの」データを「だれ」に開示するかを簡単に許諾可能に
- 電子認証/署名(CA)、タイムスタンプ(TSA)により本人確認とデータの完全性を確保
- スマートコントラクトにより、契約履行の大幅な効率化を実現
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